2020.2.2(12)

uuu

高橋ゆうすけ
からだ

まずこれが人が死ぬ
瞬間だ

つまり
中谷ひとしが
川で溺れて亡くなった時

俺は
はい
川に流した
訳でも
ない

意図的
流した
訳でも
ない

失敗して
流れていって
しまった
訳でも
ない

失敗して
流れていって
あー!
と叫ぶように
助けようとしたが
無理だった
訳でも
ない

言うなら
中谷ひとしは

自分で
川に
飛び込んだ
のだ
俺は

え?

なった

そして
亡くなった
俺は
寂しくも
悲しくも
罪悪感も

なかった

何もなかった
それは

ない

だった
何もない

ものだった

隣にいた
中谷健であっても
寧ろ
良かった
俺の人生に
色が
染まった
のは
あの
だった

と話している

罪悪感を感じているのは

中川恵一
だ。

これが

人が死ぬ

瞬間


と。