2020.1.27(150)

secret

津西高校野球部にまず入ってきた部員数は
24〜28人程いた。

まあ、基本的に一番乗りだったのが
板倉勇気
中川恵一
松田茂明
佐藤だいし
池田英明
岸本よしと

少し遅れて
岩瀬ひろし

ここら辺が

もう早く
早く

スピードだ!

すぐ
入っていた

始めが肝心だ

こんなにメンバーいるし
レギュラー取れない

とか思って
皆同じ事を思うのだ

そして
佐藤だいし辺りが
まあまあ良い
部活内でのポジションを
分捕り

まあ
俺は上手いしレギュラーかな
みたいな余裕感を持って部室辺りに練習前、練習終わり辺りも入れるようなポジションを早い段階で掴んでいた

板倉勇気は初めから上手かったので、名前もあり
監督からも是非うちに来てくれませんか?
初めから言われていた選手で特に何もなく
普通にトップにいた

中川恵一も比較的がイメージが良く、え!南ヶ丘のショートがおるの?と言って貰えるような感じだった。

池田英明は一人だけ朝練、朝練、朝練で素振り、素振り、素振りとしまくって打てる、打てないは関係なしでとりあえず皆池田英明の事は先輩、後輩、同年代限らず皆知っていた

岩瀬ひろしは基本的に眠そうだった。しかしバッティングが良かったので目立っていた。

松田茂明は初めひっそりとしていた。

まず入ってきた部員数は
24〜28人程いたが最後の夏の大会まで残った選手は14人だ。

何せ練習がしんどいからだ。
しんどいを超えているのだ。
県で一番練習はしんどいのだ。
そういうチームでカラーなのだ。
辞めるのが健全は健全なのだ。

まず初めに試合に出たのは板倉勇気だ。いきなり4〜5月辺りの
練習試合というのは基本的に2試合する。午前中1試合、午後2試合目。

1試合目 スタメン
2試合目 補欠

みたいな感じなのだ。

そして
2試合目のピッチャー途中からで、板倉勇気はもう4〜5月辺りで試合に出ていた。
そしてその試合の一番最後に中川恵一もショートで出た。中川恵一は

え?俺何で?出れんの?

とか思っていた。中川恵一はバッティングが悪かったので、その事しか基本的に考えていないからだ。どうやってあんなん打てるの?と初めから思っているからだ。

そして
試合終わり辺り、佐藤だいし辺りが板倉勇気や中川恵一と一緒にいれるというので地位が取れると考え、帰り道や朝必死になって、板倉勇気や中川恵一と話しに来ていた。

しかし、中川恵一はまずそもそも俺バッティング悪いから。打てるようにもなる気配ないし、俺レギュラー取れんの?と思っているのだ。しかし、佐藤だいしは中川恵一は即レギュラーだみたいに思っているので、中川恵一はいや、でも俺バッティング悪いやん?どうやって出んの?俺出てたらチームめちゃ弱いで?と佐藤だいしに言いたい感じだった。

そして佐藤だいしは更に自分の地位向上の為、長田拓磨、松田茂明、倉田ともき、藤琢人、結局辞めた滝、赤塚大賀、岩瀬ひろしとどんどん人に話し掛けてもはや必死にこの野球部内での地位確保を行なっていた。

この時期佐藤だいしのイメージは皆良かった。何せ上手いからだ。中川恵一の次に試合に出たのは佐藤だいしで、佐藤だいしはそれからも試合に出続けた。中川恵一はそれ以降試合には出なかった。