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中川尚美からと
中川恵一の記憶だ
中川恵一は
石田あやかと
アパート正面左
しゃがんで
中川恵一右
石田あやか左
で
いた
石田あやか
笑って
早く
振り返り
自分の
中川尚美からと
中川恵一の記憶だ
中川恵一は
石田あやかと
アパート正面左
しゃがんで
中川恵一右
石田あやか左
で
いた
石田あやか
笑って
早く
振り返り
自分の
アパートに帰る
中川恵一
しばらく
そのまま
石田あやかが
いてもいなくても
同じなった
同じになる
時間軸
距離線が取れるまで
そこに
いる
そして中川恵一家に帰る
中川尚美に突っ込まれる
かな
何か言われるかな
何も言われない
その後
中川恵一は
同じ場所に行き
石田あやかを
待ち続ける
同じように
しゃがんで
来ないかな
来ないかな
と
石田あやかは
来る
しかし同じシチュエーションにならない
前の道を
親二人と
歩いて
いたり
後ろから
トントンと
中川恵一の肩を
叩いて
すぐ
じゃあね
と行ってしまったり
同じシチュエーションにならない
しかし
中川恵一は
いつも
楽しい
楽しすぎる
しかし
中川恵一は
いつも初めと同じ
シチュエーションにならない
と思っている
いつしか
石田あやかは
来なくなり
石田あやか
という
名前
になる。
○○
そして
美術館
オルゴール
エリーゼの為に
が
流れる
これが石田あやかに
なってしまう
中川恵一が
良いな
美しい
みたいに思ってしまう
そして
美術館の
最後の展示物
何と
榎本ゆうたろうと
田村ただしの
作った作品が
展示
してある
全てが滅茶苦茶
になる
中川恵一
号泣
荒れ果てる程泣く
で、中川正
何故中川恵一が泣いているのか
気付かない
中川正
中川恵一も自分の作品を
美術館に展示したかったのかなと
思う
中川正
と
中川尚美と共に
中川恵一
号泣しながら
家に帰る
後日
中川正と
中川尚美が
中川恵一を
つくんこ
習い事
もの作りサークル
に
入れる
ここから
榎本ゆうたろうと
田村ただし
の作品が
作られた
展示された
中川恵一は
そういう意味じゃ
ないのになあ
と
思う。